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2017-07

そのなまえを - 2015.09.17 Thu

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そのなまえを、ぼくは、
口の中でそっといってみた。
なんだか、ひさしぶりだった。
わすれていたんじゃない。
わすれるわけない。
でも、それは、ずっとまえによんだ本の
主人公のなまえみたいな気がした。


ケン 『ケンとミリ』 p.12

☆作者メモ
だって、本の主人公の名前じゃないですか。ねえ?

目の中に - 2015.08.17 Mon

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目の中に、ひとすじの金色の波がみえる。
みつめているうちに、波は、
くしゃくしゃとゆれて、鳥のかたちになる。
鳥は、小さなつばさで、けんめいにはばたいている。
でも、とべない。まだとべない。
おれは、どこまでいける?
あの鳥に、手がとどくか?


 『ケンとミリ』p.86

☆作者メモ 
この「波」は、『キララの海へ』から続いてきて、
『最後の手紙』の最終章につながる。
たぶん、作者がそもそも書きたかったのは
「海」ではなくて「波」だったんだろう。

ねむるなよ、ケン - 2014.11.08 Sat

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「ねむるなよ、ケン」と、
フルヤ・サンゴロウがいった。
「ねむるなよ。おきるんだ」

『ケンとミリ』p.112

☆作者メモ 
10巻の中ではいちばんメッセージ性が強い巻だ。
自分に向けて。誰かに向けて。
このとき、サンゴロウを通して「誰に」いちばん話したかったのか。
ちゃんと伝わったかどうか、わからない。
その人は自分の船をみつけただろうか。
そうだったらいいと思う。

ケン。みろよ。 - 2014.07.25 Fri

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「ケン。みろよ。夜明けだ」
かげが、すきとおるようにうすくなった。
波のすきまが、しずかにとじた。

『ケンとミリ』p.124



☆ウルファさん
サンゴロウさんのその一言で世界が一瞬で変わる感じがして、
とても気に入っています。(本当は他にもいっぱいあるのですが・・)

☆やっしーさん
なぜこれなのかと聞かれるととても困るのですが・・。
私は竹下さんの文章がとても好きで、その文章の集合体である本としての
「黒ねこサンゴロウ」が大好きなので、部分的に抽出するのは難しくて・・。
部分的に抜き出すと取りこぼすものがいっぱいありそうで、さんざん迷ったのですが、
サンゴロウらしいかっこよさに溢れた上記の言葉でお願いしたいと思います。

☆作者メモ
この巻はサンゴロウの登場するシーンがちょっとしかなく、
それも「声」と「影」だけ、という愛想のなさ。
作者的にはこのサンゴロウがいちばんかっこいいんじゃないかと自惚れている。
短い中で大事なことをまとめて言っているのですごく密度が濃い。

鳥は、あらしのとき - 2014.07.25 Fri

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「鳥は、あらしのとき、どうするか知ってるかい。
できるだけ安全なところにかくれて、じっとしている。
船だってそうだ。港にはいって、あらしをやりすごす。
にげるんじゃないぜ。
やりすごして、夜があけたら、またでていくんだ。
もっと遠くへいくためにさ」


『ケンとミリ』p.122



☆ルルさん
サンゴロウ兄貴は、いつでも心に寄り添ってくれます(笑)
私がサンゴロウを初めて手にとったのは小学5年の7月でした。
それからというもの、私は船と海(と、時々ネコさん)に心をひかれ、
ついには海の無い街から大学の航海科へと進学するに至りました。
それからはいろいろなことがあり、今はもう船に乗っていませんが、
私の根っこのひとつは、間違いなくサンゴロウです。

☆kiraraさん
これらの言葉は、いつも私の中にあって、私を導いてくれます。
できれば小学生の頃に出会いたかった言葉です。

☆柴犬、花音さん
 
☆ななさん

☆作者メモ
「かくれて、やりすごす」ことの正当性を訴えたかった(笑)
「がんばって、やりぬく」ことと、けっして矛盾するものではない。

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黒ねこサンゴロウ

発刊20周年記念企画です。シリーズ中から好きな言葉をピックアップ。

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流砂(rusa)

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