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2017-05

どんなときでも - 2015.04.30 Thu

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「どんなときでも、だれのためでもいいけどね、
とにかく、生きてるってことがだいじなんじゃないかな。
だって、死んだら、もうなにもできないよ。
他人のために、なにかしたかったら、
まず、じぶんがちゃんと生きのびるべきだよ」 


ナギヒコ 『最後の手紙』p.93


☆247さん 
この言葉に、衝撃を受けました。
身を挺してでも他人を助けることが当然、あるいは正義だと
思っていた小学生の私には晴天の霹靂、目からうろこでした。
サンゴロウさんに深く同意しながらも、同時にナギヒコ先生の
言い分も正しいと、私に新たな価値観をくれた言葉です。
その言葉のニュアンスのみ記憶していた私は、大学生で
読み返した時にナギヒコ先生のセリフだったことを知って、
ナギヒコ先生のファンになりました。
今ではサンゴロウさんと並ぶくらい好きです。

☆作者メモ 
理想と現実は決して一致しない。
人はいつも矛盾をいっぱい抱えたまま生きている。
その矛盾をランダムに取り出して、ふたつに分けると、
サンゴロウとナギヒコになったり、サンゴロウとオレになったりする。
相反する価値観は、ときにははじきあい、
ときにはひきあう。磁石のように。

サンゴロウは、一見強いけど、じつは
ものすごく危ういヒト(猫)なのかもしれない。
糸のついてない風船はどこへ行ってしまうかわからない。
一見頼りなさそうなナギヒコがサンゴロウをつなぎとめている。
いまのわたしは、どちらかといえばナギヒコ先生の肩を持つ。
だって、生きてなきゃ、こんな話だって書けない。

野原には、だれもいない - 2015.03.19 Thu

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野原には、だれもいない。風がふいてる。
ススキの穂が、ざわざわ波みたいにゆれる。
いや、野原じゃなくて、海なのかもしれない。
どこまでもつづく、銀色の海。


『最後の手紙』p.70

理由はわからない - 2015.03.04 Wed

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「理由はわからないにしても、
あなたがえらんでしたことですから、
きっと、ただしいんです」


クルミ 『最後の手紙』p.30





試行錯誤の結果、カテゴリはやっぱり書名で分ける形に落ち着きました。
最初っからこうしておけばよかったのにねえ。
本のイラストがついているものは、アンケートで回答いただいた語録。
写真つきは、その後に追加したものです。

ねえ、親分さあ - 2015.03.02 Mon

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「ねえ、親分さあ、やっぱり、およめさん
もらったほうがいいんじゃないですか」

イカマル 『最後の手紙』p.56

☆作者メモ よけいなお世話だ。

島にもどったら - 2015.01.10 Sat

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島にもどったら、また会おう。のんびり話をしよう。
うみねこ島は、いい季節だ。花がさき、果物がみのる。
おれの知っている、いちばんきれいな島だ。
おれは、そこに、かえる。


『最後の手紙』p.96

☆作者メモ
まるで帰れないことを知っているかのように。

そうだ。おれは - 2014.10.07 Tue

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そうだ。おれは、生きのびなきゃならない。
ここにとどまって、どうしても、
生きのびなきゃならない。
おれには、まだ、ここでやることがある。


『最後の手紙』p.120

あんたは、いままで - 2014.09.15 Mon

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「あんたは、いままで、ずっと勝ってきた。
どんな勝負も、あんたの勝ちだった。
どうしてだ? ゆるせないね。
あんたのつよさを、あんたの自信を、
ぜんぶこっちによこせよ。
もっとこわがれ。もっとまようんだよ」


『最後の手紙』p.114


☆作者メモ
好きな言葉というわけではないけれど、
たまにこういう演劇っぽいせりふを書くのが好きらしい。

もし、いま、箱の - 2014.09.07 Sun

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もし、いま、箱のかぎをあけたら……
古い記憶がぜんぶもどったら……
おれは、いまのままの、このおれでいられるかな。
たぶん、おれは、それがこわいんだ。

『最後の手紙』p.72 


☆作者メモ 
「あけるのが、こわいよ、な」(『旅のはじまり』p.95)から
2周してここに戻ってくるが、2つ上のステージだ。


港? そうだよ - 2014.08.04 Mon

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港? そうだよ。
おれのかえる港は、ひとつしかないんだ。


『最後の手紙』 p.125


☆作者メモ
サンゴロウ的ハッピーエンド。
「ひとつ」って、それは、どこなんだろうかと、
今でもときどき考える。


アンケートにいただいた回答はこの下までです。
みなさま、ありがとうございました!

ここからは、おもに作者がときどき気まぐれで追加しますが、
(更新しないと広告が表示されるため、されない程度に・・)
「これも!」というのがありましたら、閑猫堂のメッセージ
またはメールで随時推薦おねがいいたします。
アドレスは閑猫堂のカテゴリー「お問合せ窓口」をごらんください。



オレはな、あんたが - 2014.07.26 Sat

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「オレはな、あんたがゆるせない。
じぶんの思うとおりに生きるって、
あんたはいつもいうよな。
わがままだとおもわないか?

(中略)
じぶんだけ、すきなようにのんびりくらして、
それで自由かよ?」


『最後の手紙』(p.113)


☆ことりさん
とてもシビアなセリフだと思うので、正確には好きというより
一番印象に残ったセリフといっていいかもしれません。
小学生の時に初めてサンゴロウを読み、それから人生の
ちょこちょことした節目に読み返しては
「あぁ~、この“オレ”の言葉は本当に重いし読んでで辛くなるんだけど
心に残っていいよなぁ」と毎回思っていました。
サンゴロウはクールで、苦労しつつも最終的にはひょいっと
飛び越えていける強さ(身軽さかもしれません)を持っていて、
そこがすごくかっこよくて大好きなんですけど、そういう生き方をしたせいで
傷つけてしまった誰かがいるんだなと思うと胸がヒリヒリします。
だけどこういった心にずしんとくるセリフや魅力的なキャラクターたちのおかげで
今でもサンゴロウが大好きでたまらないです。
サンゴロウに出会えて本当によかった。


☆作者メモ
ネタバレになってしまうかと思いましたが、
これをごらんになる方はたいてい読んでおられるでしょうから・・
これもサンゴロウの言葉として、入れておきます。

シリーズは10巻で終わるということが決まっていたため、
最後はなんだか自爆的な終わり方になっている。
どうやら、本来の読者が「子ども」であるということを、
(少なくとも、当初はそうだった、ということを)
『旅のはじまり』ではまだ意識していたと思うけれど、
ここまで来たら完全に忘れてしまっている様子。

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黒ねこサンゴロウ

発刊20周年記念企画です。シリーズ中から好きな言葉をピックアップ。

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